口唇口蓋裂について

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口唇口蓋裂ってどんな疾患?

目に見える奇形で最も頻度が高い疾患で、500人に1人発生するといわれています。原因は染色体異常や遺伝的要因、環境要因などといわれていますが、原因不明であることが7割で東洋人に多いようです。生まれてすぐ発見されることが多く、兄弟に同様の疾患をお持ちの場合は発生頻度が10倍と高くなります。

胎児の口唇は胎生7週ごろ、口蓋は12週ごろにそれぞれの組織が癒合して形づくられます。この時期に何らかの要因が発生すると口唇口蓋裂が発症するのです。

口唇裂
口蓋裂

出典:口腔外科相談室

そもそも口蓋裂とは口の中の上部の部分を指します。前方の硬い部分を硬口蓋、奥側の柔らかい部分を軟口蓋と言いますが、それぞれ硬口蓋裂、軟口蓋裂といい、両方が裂けている場合は硬軟口蓋裂と言います。時には口唇裂と口蓋裂の両方見られるお子さんもいます。

口唇口蓋裂があるとどのような影響があるの?

哺乳障害や摂食障害、発音障害があります。また、口蓋裂では口蓋と鼻腔が繋がっているため、食物で汚染されると中耳炎や扁桃炎を起こしやすくなります。哺乳障害は、ミルクを飲み込む力に問題はなくても一回のミルクの吸い込みや口の圧迫が少なく、哺乳量が少なくなります。うまく飲み込めないため疲労が強く、必要量を摂取する前に哺乳をやめてしまうことがあるのです。発音障害は、裂け目から空気が漏れることでうまく発生ができなくなることがあります。

哺乳量を増やすために必要なこと

哺乳障害があるかどうかの判断は、1日の哺乳量、1回の哺乳量と摂取する時間、体重の増加量で行います。

成長にはミルクの摂取は必要不可欠。でもちゃんと飲むことができない。そのようなときは以下の対策を講じることがあります。

口唇口蓋裂用の哺乳用品

出典:pigeon

例えばpigeonからは上記のような哺乳用品が販売されており、 ほかにもコンビなどさまざまな業者がさまざまなタイプのものが販売されています。一般的な赤ちゃんが使用しているタイプの乳首では吸い込む力の弱い赤ちゃんは疲れてしまって、十分にミルクを飲むことができません。そこで、ミルクが出やすい、香辛口蓋裂の口に合わせた形、柔らかめの素材など様々な工夫がされた哺乳用品を使用して経口摂取を促すことができます。また、口唇口蓋裂に関わらず、低出生、極低出生体重児や吸い込む力が弱く、哺乳に時間がかかる赤ちゃん向けにpigeonからWS-1、WS-2、WS-3と児の状態に合わせて様々な大きさの乳首が販売されています。これらは赤ちゃんの状態に合わせて上記の口唇口蓋裂用と合わせて利用することがあります。

WS-1
WS-2
WS-3

出典:pigeon

例えばpigeonからは上記のような哺乳用品が販売されており、他にもコンビなどいろんな業者から様々なタイプのものが販売されています。一般的な赤ちゃんが使用しているタイプの乳首では、吸い込む力の弱い赤ちゃんは疲れてしまって十分なミルクを摂取することができません。そこで、ミルクが出やすい、口唇口蓋裂の口に合わせた形、柔らかめの素材など様々な工夫がされた哺乳用品を使用して経口摂取を促すことができます。

また、口唇口蓋裂にかかわらず低出生・極低出生・低出生体重児や吸い込む力が弱く、哺乳に時間がかかる赤ちゃん向けにpigeonからWS-1、WS-2、WS-3と児の状態に合わせて様々な大きさの乳首が販売されています。これらは赤ちゃんの状態に合わせて上記の口唇口蓋裂用と合わせて利用することがあります。

経鼻経管チューブ

上記方法でも十分なミルクの哺乳量が維持できない場合は経鼻経管チューブという管を使って強制的にミルクを注入する方法があります。確実に投与はできますが、乳児自身の哺乳力が確立できない可能性もあるので、経口摂取と併用したり期間を決めて実施するなど慎重な判断が必要です。

まとめ

口唇口蓋裂は時期を見て適切な治療を行えばきれいに治すことができます。成長に合わせて治療が必要になる病気ですので、定期的に病院に通い多職種と連携しながらあせらずお子さんの成長を見守りましょう。

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